アドリブ アドリブ 男と女の
哀しいやさしい喜劇(コメディー)
真夜中に入った酒場(みせ)で
偶然あいつと出会った
浮気っぽいまなざしは
あの頃と同じだけれど
渋いタイがさまになってた
ひとつ年上だってことを
気にしてた私だけれど
最後の恋にしたくて
素直に愛していたの
息がとまりそうに熱いわ 胸が
「しばらくだったね さがしてたんだよ
夢に見るのさ 今でも」
「ごめんなさいね こうして会うまで
忘れてたのよ 顔さえ」
アドリブ アドリブ 心が叫ぶの
“愛してるのよ 今でも”
私を泣かせるといつも
プレゼント抱えてきたわ
はずせなかった指輪を
見つかる前にぬき取って
うるみそうな瞳 グラスで隠す
「若すぎたよねあの頃ぼくたち
あの部屋にまだいるのかい?」
「あれからすぐに部屋を変わったのよ
割れた鏡をなおして」
*リフレイン
「幸せそうだねほんとによかった」
「幸せみたい あなたも」
「君のバースデイ もうすぐだったよね
飲み直そうか? どこかで」
「ごめんなさいね とてもうれしいけど
新しい彼に悪いわ」
「ぼくが25才(にじゅうご)だから君今度・・・」
「それよりひとつ 上じゃない」
「送ってこうか?」
「ひとりで帰るわ
「楽しかったよ」
「私も」・・・・・・