幾重にもかさなって ほどけない思い出を
眠れない夜の中 ひとつずつ数えてみたら
静かな水の底に うつした映画のように
消えそうなかたち 揺らして沈んでゆくけど
さよなら やさしい目をしてた あの日のこいびと
さよなら 守れず残された あの日の約束たちよ
取り戻せるものと 取り戻せないものとが
同じように見えるの 手を伸ばせば届きそうに
何度も呼んだ名前 いくつもの愛の言葉
スクリーンの上に にじんで 今は読めないの
駅へ続く道 待ち合わせ 暮れてく町並み
思い出のむこう 閉じこめた 風景ほどきにゆこう
さよなら かえらぬものたちを 心で待ってた
さよなら はじめに続いてく 夢だと信じていた日